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 ユネスコ記憶遺産選考委員への日本の歴史の周知について

 

2016.5.29(首相官邸ホームページご意見募集へ投稿)

 

 南京大虐殺はユネスコの記憶遺産に認定されたが、外務省はなぜそれを阻止できなかったのか。効力ある反論をしたのであろうか。日本が中国・朝鮮と異なり、歴史上、大量虐殺や奴隷制がなく、封建社会を経た民度の高い国であるということをユネスコ記憶遺産の選考委員に周知させているのだろうか。

 

 ハンティントンの「文明の衝突」によれば世界は8つの文明圏に区分され、日本文明はその一つであり、中国を核とする中華文明と明確に区別されている。

 中国は、歴史を通じて飢饉と餓死者の国であった。人肉も食してきた。王朝が交代する易姓革命では戦争で多くの命が失われ奴隷が発生した。中国人の残虐性は古書「資治通鑑」に見られる。中国が申し立てている日本軍の南京大虐殺は、城内の婦女子を凌辱し住民を皆殺しにした「屠城」や「洗城」の行為に見られるように、中華文明人のDNAともいえる残虐行為の習性を投影したもので日本人には到底なしえないものである。それはなぜかといえば、日本がユーラシア大陸の東端に位置する島国で、環太平洋造山帯に属する地震国であるからである。

 島国日本は、地政学的に決定的に大陸国家の中国やヨーロッパ諸国、半島国家の朝鮮と異なる。日本海が天然の要害の役割を果たしたため、異民族支配を受けなかったとともに大陸からの文化を取捨選択して取り入れる自由度があった。世界の国々に見られて日本に見られなかったものは、長城、手錠、ゲリラ戦といわれているが、これは異民族との戦争がなかったためである。当然、大量虐殺の歴史も奴隷の歴史もなかった。

 日本が世界有数の地震国で台風被害の国であることも、西欧諸国や中国、朝鮮と異なるところである。頻発する自然災害は人民に甚大な被害と恐怖をもたらした。それは悪霊による祟りであると考えられ、古来、天皇の仕事は悪霊を祓い天災を鎮めることであった。そのため自然を敬い、言霊や穢れの思想が芽生え、仏教の教えと相まって殺生を嫌う感性が日本人に育った。

 近世の日本は封建社会の国であった。梅棹忠夫によれば、封建社会を経て近代国家となった国は西欧諸国と日本だけであり、そのような国は中華文明の国々と異なる、成熟した資本主義・民主主義の高度文明国となっている。

 江戸時代は武士道が育まれ、公を重んじる文化の熟した社会であった。性風俗では、遊郭の運営に武家政権である幕府は手を染めることはせず、すべて町人に委ねた。この伝統は明治になっても受け継がれ、軍は運営に一切タッチせず民間業者に任せた。韓国が謝罪を求めている従軍慰安婦の日本軍による強制連行というものも、中華文明の朝鮮人からすればあり得た行為であるかもしれないが日本人には発想もできないものである。

 このたび中国は新たにユネスコの記憶遺産に従軍慰安婦を登録するため、韓国、北朝鮮、台湾、フィリピン、オランダと連帯し申請することを画策しているらしい。ユネスコの委員を含め、諸外国人も、彼らの国と全く異なる日本の歴史の特殊性を知れば、日本軍による南京大虐殺と同様、慰安婦の強制連行というものは捏造であり、いかに日本人の行動パターンや常識とかけ離れたものであるか得心してもらえるのではないか。外務省のいっそうの広報活動の努力を期待するものである。

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